2021年10月27日(水)
朝

5時01分起床。
バカでかい目覚ましの音で目覚めた。
私の目覚ましではなく、隣の目覚まし。
前日にも同じやつで起こされた。
すぐに消すならまだしも、5分くらいなりっぱなしだったので、
フロア中の人が壁を蹴って「うるさい!」と表現してた。
正直私も文句を言いに行こうかと思ったが、
頭のおかしいやつと絡んでめんどくさいことになりたくなかったので我慢した。
しばらくして音は鳴り止んだが、私はもう目が覚めてしまっていたので、
暇つぶしに漫画を読んだりしてた。
その後、シャワーを浴びるなりして朝の支度を済ませ、店を出た。
店を出た後は、前日の終わりに発見したインターチェンジの入り口に向かった。
坂道を30分くらい歩かないといけないので、すでに死にそうだった。
着いたら「静岡県方面」を掲げた。
結構交通量があったので、すぐに拾ってくれると思ったが、
いつまで経っても拾ってくれなかった。
ずっと車が過ぎていくのを眺めていると、ベンツがやたら多いことに気づいた。
横浜は金持ちが多いからだろうか。
ベンツ以外にも、レクサスやBMWも他県に比べて多かった。
それと、それら三つのブランド車に乗っている人は全く乗せてくれる気配がない。
それどころか、こっちに興味すら示さない。
完全な主観だが、たぶん間違ってはいないはず。
2時間くらい構えていたが、雨が強くなってきたのもあって、一旦休憩することにした。
近くのコンビニで朝ごはん兼昼ごはんを買って食べた。
全然車が捕まらないイライラで半分やけ食い。
辛いカップ麺、おにぎり、アメリカンドッグ。
食べた後はコンビニの前で雨宿りしながら、幹線道路を見つめていたら、
乗用車とトラックが軽く衝突してた。
それに驚いていると、今度は目の前でバイクが転倒してた。
事故に目を取られてタクシーの発進に気づかなかったのか、
それともタクシーの確認不足かはわからなかったが、バイクの運転手は無事そうだった。
私は全く動けなかった。
あそこで咄嗟に助けに行ける人間であれたらなぁ。
昼
雨が止んだら、今度は幹線道路でスケッチブックを掲げた。
しかし、こっちでも捕まる気配はなかった。
立ち尽くしていたら、途中でおばあちゃんにお菓子をもらった。
少し元気が出た。
それからまたしばらく構えていたが、
もう車が捕まる気がしなかったので電車で小田原まで行くことにした。
都会の冷たさを身に沁みて感じた。
都会だから余計にコロナを気にしてるってのもあるかもしれないが。
小田原までの電車内ではひたすら寝てた。
着いたら真っ先に東海道沿いでヒッチハイクできそうな場所を探した。
小田原城を見に行く元気がなかったので、遠くからチラッと見ただけ。
久々に都会から離れた気がした。
やっぱり自然は良い。
景色が開けていて、心が落ち着く。

歩く距離は同じでも、自然と都会じゃ疲れ方が全く違う。
30分くらい歩いたら道沿いにコンビニがあったので、そこで「沼津市方面」を掲げた。
ちょうど箱根の辺りだった。
1時間くらい掲げていると、陽が落ちてきて暗くなった。
通りすがりの人に「沼津までは行かないので乗せていけないですけど、よかったらどうぞ。」と、
温かいほうじ茶をもらったりした。
久々に人の温かさを感じた。
そろそろ諦めようと思い始めた頃、バイク乗りのおじさんに話しかけられた。
それから少し話をして、箱根の道路事情について教えてもらった。
その後、おじさんは去っていった。
夜
とりあえずお腹が空いたので、コンビニでどん兵衛と焼きおにぎりを買って食べた。
「今日中に静岡に入りたかったなぁ。」と思いつつ食べてたら、さっきのおじさんがまた現れた。
家に帰ってから、車で戻ってきてくれたそうだ。
沼津までは行かないまでも、山越えをしてくれるそうなので、感謝しまくった。
車に乗せてもらいながら、ここ数日の話をした。
「なぜみんなベンツに憧れるのか」という疑問を投げかけると、
「一種のステータス的なものかもしれない」という答えが返ってきた。
それを聞いて、なるほどと思った。
そんな大事なものによく知らない人間を乗せたくないだろうな。
あるいはそもそもステータスを気にする人間はヒッチハイカーなど乗せないのかもしれない。
そんな話をしてたらすぐに着いた。
東海道沿いの快活クラブ。
わざわざこっちの細かい注文まで聞いてくれたりして、
乗せてもらってからしみじみと人の優しさを噛み締めてた。
ヒッチハイクの良さを改めて知った。
降ろしてもらった後、そのままおじさんとはお別れした。
勢いでチェックインしたが、少し時間が早かった。
でもランドリーの設備があったので、なんやかんやちょうどよかった。
乾燥が終わったら、乾いた衣類はたたみ、微妙に乾ききってないものは干した。
その後、眠たくなるまでYouTubeを観てた。
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