2021年10月15日(金)
朝
5時過ぎ起床。
いつものように朝のルーティンを済ませた。
そして、時間が来たら店を出た。
店を出たらまずヒッチハイクできそうな場所探し。
幸い店が国道沿いだったので、すぐ近くのコンビニ前でいけそうだった。
ただ、時間が早すぎて車通りが悪かったので、日記を書いて時間を潰してた。
日記がひと段落すると、コンビニで朝ごはんを買って食べた。
ホットコーヒーを飲んで一息ついたらスタート。
「郡山市方面」を1時間くらい構えていたが、
捕まる気配がなかったので、もっとインターチェンジに近い場所を移すことにした。
少し前日の山登りのことが頭をよぎったが、
ストリートビューを見る限り大丈夫そうだったので歩き出した。
とはいえ、Googleマップで徒歩1時間の距離。
加えて坂道を登らないといけなかったのでかなりキツかった。
なぜかやたらと暑かったので何回も日陰で座り込んだ。
そして、もともと予定していた場所ではなかったが、良さげな場所を見つけた。
もう少し行けばもっといい場所があることはわかっていたが、もう歩きたくなかった。
そこでスケッチブックを掲げた。
30分くらい掲げて、停まりそうになかったので、渋々予定していた場所に向かった。
着いた頃には10時半くらいだった。
そこから少し休憩してからまたスケッチブックを掲げた。
すると30分後くらいに一台停まってくれた。
停めてくれたのは26歳のフリーでやってる職人さん。
ダイキさんと言った。
奥さんとやっているみたいなので、たぶん社長さんってことになる。
私は前日に南相馬市と浪江町に訪れたことを話した。
話によると、原発の影響で故郷に帰れなくなった人には1人1億円ほど支払われているらしい。
そして、故郷を追われた人たちがいわき市とその周辺に流れ込み、
お金を持て余した人たちがブランド車を買うことによって、
福島県はブランド車の売り上げが全国一位になったそうだ。
正当な見舞金とはいえ、なんとも言えない気持ちになった。
昼
会話しているうちに、流れで昼ごはんを奢ってもらうことになった。
入ったのはラーメン屋。
豚いちというお店。
見た感じ二郎系っぽかったので食べ切れるか少し不安だったが、
小さいサイズもあるようで、私は小サイズを注文した。

一般的な麺大盛りくらいの量はあった。
味は見た目よりコッテリしてなくてかなり美味しかった。
特にチャーシューが好きだった。
野菜やニンニクなど、色々タダで増量できたが私はしなかった。
完食したらお腹が苦しかった。
ダイキさんも同じものを頼んでいたが、同じく苦しそうだった。
初心者向けの二郎系という感じだった。
こんな感じの店なら家の近所に欲しい。
店を出た後はすぐに出発して、しばらくしたら郡山市に着いた。
ダイキさんとは別れ際にLINEを交換した。
いわき市にアパートの空き部屋を持っているそうなので、また遊び行く時にはお世話になるつもり。
春から茨城県で働くので、距離もそんなに遠くない。
別れた後は、そのまま同じ場所で「会津方面」を掲げてた。
ずっと陽の光に晒されながら1時間待った。
少し疲れて近くで座っていたら、おばちゃんに声をかけられた。
その人は、用事を済ませるために一度通り過ぎてから戻ってきてくれたらしい。
会津までは行かないまでも、その手前くらいまで送ってくれた。
結構昔にも1人乗せたことがあったそうだ。
そのおばちゃんと別れたらまたその近くでスケッチブックを掲げてた。
15分くらいで一台停まった。
イカしたおじいちゃんだった。
またしても社長さんだった。
家に帰る途中で、眠たくなりそうだから話し相手が欲しかったとのこと。
リヤカーを引いて日本一周した人の話をした。
名前を忘れたらしいが、ネットで検索したら出てきた。
永瀬忠志という人。
2、30年ほど前に両親が雨の中訪問してきたその人を可哀想に思って泊めたら、
今でも年賀状が届く関係性が続いているらしい。
ただでさえ徒歩で日本一周なんて頭おかしいのに、リヤカーを引きながらは意味わからん。
最近気になっていた喫茶店があったらしく、そこでコーヒーを奢ってもらった。

ぬるくなったらアルコールランプを点けて温め直せるシステムだった。
山の中にあるので雰囲気も良く、コーヒーも美味しかった。
コーヒーを飲みながら原発の話になった。
原発事故の影響を受けた人たちに対しては多額の見舞金が支払われたが、
原発事故の影響が全くなかった地域の人たちには何も支払われず、
農作物の風評被害などで損害だけが出たらしい。
それと、原発があった周辺の地域には原発を悪くいう人はいないということも聞いた。
もともと原発が作られることで雇用が増え、その地域が金銭的に潤ったためらしい。
原発が作られることで潤い、廃炉になることでまた潤った。
難しい問題だ。
喫茶店を出た後は、会津若松に向かった。
道中では、猪苗代湖や磐梯山が見えた。
イカしたおじいちゃんは、会津の有名なものや名所を色々教えてくれた。
地元が好きなんだなぁ。
会津に着いたら、その人おすすめの温泉の前で降ろしてもらって別れた。
夜

富士の湯というところ。
ここ最近は快活クラブのシャワーしか浴びていなかったので、久々の湯船。
露天風呂で湯船に浸かって体を温めたら椅子に座って冷やす。
寒くなったらまた温めるを繰り返してた。
風呂を出たら、休憩所でぼーっとしてた。
するとおじいちゃんに話しかけられた。
9割くらい何言ってるかわからんかった。
方言もあるだろうが、主に滑舌。
ずっと話しかけてくるので、途中で逃げて別のところに座った。
急に眠たくなった。
がんばって前日分の日記だけ完成させて、あとは死んでた。
そのまま寝てもよかったが、どうしても会津の馬刺しを食べたかったので気合いで立った。
富士の湯を出たら、店を探した。
とりあえず見かけた地元のサラリーマンにおすすめの店を聞いたが、
あまり知らなかったので、自力で探すことにした。
大通りに何件かあったが、それじゃつまらないので少し裏に入った。
すぐに雰囲気のある店にたどり着いた。

天竜というお店。
中に入ると満員で、最初は立ち飲みスペースに案内された。
その後しばらくしてカウンター席に座れた。

馬のハラミのたたき、天竜煮込み、ほうれん草のおひたし、レモンサワー。
おひたしはお通し。
天竜煮込みは、こんにゃく、大根、鶏肉を味噌とニンニクで煮込んだやつ。
注文するときにどんな料理か聞いて、即決した。
まぁ当たり前に美味しい。
馬刺しは美味すぎた。
下に敷いてある葉っぱと一緒に食べるとサッパリして、無限にいけた。
店の雰囲気も「地元の居酒屋」感がたっぷりで、それも込みで最高だった。
私は日本酒は飲まないが、福島の地酒を中心に全国の日本酒が大量にあった。
日本酒を飲めたらもっと最高だっただろう。
店を出た後は、快活クラブに向かった。
徒歩25分くらいだったが、ほろ酔いで気分良く歩いてたらすぐだった。
快活クラブに着いたら、洗濯と乾燥を済ませた。
待っている間はYouTube観たり、漫画読んだりしてた。
ワンピースがアツい。
早く101巻が出て欲しい。
用事が済んだらさっさと寝た。
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