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入って5秒で即破壊

エモい日
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2021年10月6日(水)

4時39分起床。

勝手に目覚めた。

前日分の日記がまだだったので、ネカフェを出る時間までそれを書いてた。

友達からLINEが来て気づいたのだが、青森で震度5の地震があったらしい。

スマホの位置設定が大阪になっているので、スマホから警報が鳴らなかった。








ネカフェを出た後は、近くで座って引き続き日記を書いてた。

朝ごはんは、近くのコンビニでおにぎりを買って食べた。

日記を書き終わると、歩いてヒッチハイクができそうな場所を探した。

とりあえず国道に出たが、道路が太すぎてみんな第二車線を走っているので、

スケッチブックを出しても停まれない


いい感じの太さになるまで目的地方面にひたすら歩いてた。

朝から30分くらいは歩いたかな。

ようやくそれっぽい交差点を見つけたので、スケッチブックを掲げてた。

最初は「八戸方面」と書いていたが、遠すぎるので「浅虫方面」に変更した。

すると、すぐに一台の車が停まった。







乗せてくれたのは子連れの母親。

保育園の送り迎えのついでに拾ってくれたらしい。

「ついで」とは言っていたが、保育園を通り過ぎてまで乗せてくれていた。

これまで何回かヒッチハイカーを見かけたことがあるが乗せるのは初めてだったそう。

乗せた理由は、目的地が近いから。

我ながらヒッチハイクの上達を感じる

助手席に乗せていた子は5歳で、5人兄弟の末っ子らしい。

名前はルカくんと言った。

機嫌が悪かったみたいで、母親が話しかけても何も反応してなかった。

母親は子どものわがままを嘆きながらもずっと手を握っていて、とても素敵だと思った

浅虫に着いたら降りぎわにルカくんに「バイバイ。」と言ったら、何も返してくれなかった。

車を降りて、去っていくその車を見ていると、

ルカくんが手を振ってくれていたので、手を振り返した。

幸せな気持ちになった







浅虫に着いたら、また「八戸方面」を掲げていたが、

止まりそうになく、眠たくなってきたので、近くのビーチで海辺を歩いてた。

浅虫サンセットビーチという名前だった。

砂浜の土が普通の黒い土で、足元には海藻がいっぱい流れ着いているので、

オシャレな雰囲気はない。

ただ、水はキレイだった。

浅瀬なら普通に底が透けて見えるくらい透明だった

しばらくビーチにある石垣のところで座って歌を口づさみながらぼーっとしてた。







太陽が輝っていて、首元が暑くなってきたらまた元の位置に戻ってスケッチブックを掲げてた。

「八戸方面」だとまだ捕まりそうになかったので、「野辺地方面」を掲げた。

20分くらいすると、また眠たくなってきたので、近くのベンチで少し寝た。

それからまた掲げ初めると、今度はお腹が空いてきたので、

時間を決めて一旦昼ごはんを食べることにした。

時間が迫ってきたので、近くの店に行こうとしたら一台の車が停まった。







止まったのは営業で移動中のおっちゃん。

行き道の途中に野辺地を通るので乗せてくれたそう。

わざわざ第二車線から私を発見して頑張って停めてくれたらしい。

おっちゃんは趣味が自転車らしく、

以前自転車で日本一周していた人にリポビタンDをあげたりしたそうだ。

私にも自転車で旅をすることを勧めたくれた。

意外と100キロ走るのはそんなにしんどくないらしい。

もし旅の第二弾をやるとしたら自転車もいいかもしれない

その他には、これから向かう方面に進むためのおすすめのルートを教えてくれたり。

どうやら盛岡に向かうには八戸を経由しない方がいいらしい。

八戸は別にマストではないので、諦めることにした。

30分くらいして、野辺地に着いた。

とりあえず昼ごはんを食べたかったので、

近くを歩いていたおばあちゃん二人組に声をかけた。

すると、その2人も昼ごはんを食べに行くところだったらしく、

着いて行ったらその店が閉まっていたのでもう一つの店に入った。

さかもと食堂というお店。

おばあちゃんがやっている地元の食堂。

1人で食べるのももの寂しいので、2人とご一緒させてもらうことにした

注文したのは日替わり定食。

料理がくるまでこれまでの道のりとか、目的地までのルートとかを話してた。

メインはメバルのフライ。

どれも美味しく、落ち着く味だった。

懐かしい味がした。

結局これくらい素朴な料理が一番美味しい

地元の豆を使ったお茶を飲みながら一粒残らず美味しくいただいた。

食べた後は2人とお別れして、私はしばらくテレビを観て休憩してた。







店を出た後は、また国道の方に歩いて行って「盛岡方面」を掲げてた。

トイレに行きたくなったので、たまたま見かけたおじいちゃんにトイレを借りれるか聞いたら、

方言キツすぎて何言ってるかわからなかった

無理っぽいイントネーションだった。

仕方ないので少し遠い病院まで歩いてトイレに入った。

それからまた元の位置に戻ってスケッチブックを掲げていたが、

盛岡では遠すぎるので、途中で「十和田・七戸方面」に変更した。

この時点でだいぶ体力がなく、心が折れそうになってた。

野辺地で夜を明かすことを覚悟し始めたとき、車が停まった。








停めてくれたのは十和田で介護職をしているおばちゃん。

おばちゃんは、十和田の有名な場所とかの解説をしたりしてくれた。

あと、おばちゃんはグループホームで勤務している繋がりで認知症の話になって、

私は亡くなった祖母の話ををしたりした。

十和田に着いたら、次の車が拾いやすいように高速道路の手前で下ろしてくれた。








そのまま同じ場所で「二戸方面」を20分くらい掲げていたら、軽自動車が停まった。

その人は運送業者の社長で、一度通り過ぎたのに戻ってきてくれた。

さらに、何のついででもなく、ただおもしろそうだから乗せてくれた。

その人は見た目はイカツかったが、話がおもしろく、心が広かった。

経営している会社の話を聞くと、運送会社なのに8時5時退社、

月の残業時間は数時間らしい。

超ホワイト

ボウリングの国体選手が働いているそうで、毎年試合の日は必ず休みを取っているそうだ。

そして、社長はキャンプが趣味でキャンピングカー持っているそうで、

コロナ禍以前は年に一回会社でキャンプを主催してたらしい。

さらに、趣味が高じてネットで知り合いが増えて今ではサークルのような規模になっているそうだ

社長曰く、キャンピングカーを持っている人は年齢層がある程度高いから、

ネットのつながりなのに最終的には年賀状とかお中元とかを送り合うようになるらしい。

たぶんSNSというのはそういう使い方が正しいのだろう

その社長は休みがないながらも、とても充実しているようだった。

将来私もそんな風に歳を取っていきたい

結局、もともと降ろしてくれる予定だったところから大幅に遠くまで連れて行ってくれて、

三戸の道の駅で降ろしてもらった。

降りた後は、道の駅の出口付近で「盛岡方面」を掲げてた。

1時間くらい掲げてみたものの、乗せてくれる気配がなかったので、

近くのコンビニで晩ごはんを食べた。

ビッグクランキーチキン、カップヌードル辛麺。

半分やけ食い。

このチキンは初めて食べたが、もう少しジューシーだと嬉しい。

味は美味しかったが、肉が少しパサついてた

辛麺の方は、思ったより辛かったが、美味しく食べられる程度。

汁は飲むとお腹を下しそうだったので飲まずに捨てようかと思ったが、

店内に汁を捨てるところがなかったため、渋々完飲した。

食べた後は、どこで寝ようか考えてた。

野宿は嫌なので、コンビニの駐車場で張り込んで盛岡行きの車を拾ってネカフェで寝るか、

地元の人に泊めてもらうかしか選択肢がなかった。

幸い国道沿いのコンビニなので、そこそこの車通りがあったので前者を選択した。








それから少しして、盛岡方面の車線から入ってきた車があったので、声をかけてみた。

その人は若いお兄さんだった。

名前をタカハシさんと言った。

岩手には行かないが、近くに住んでいる人だった。

ダメもとで泊まれるか聞いてみたら快くオッケーしてくれた

そのまま家に向かいながら話をしていると、宅飲みすることになった。

家についたらまず片付けが始まった。

その間私は別の部屋で待機。

掃除が終わって部屋に入って、たまたま近くにあったテーブルに手をかけると、

バキッとやばい音がした。

10分前に会った人の家に入って5秒で壊してもうた

私は笑うしかなかった。

タカハシさんは別に機嫌を損ねることなく、一緒に笑ってた。

それからすぐにコンビニまでお酒とおつまみを買いに行った。

タカハシさんは、「こんな機会ないから。」と喜んで奢ってくれた








家に戻ると、まずシャワーを浴びることにした。

すると、ただの通りすがりのヒッチハイカーにタカハシさんはわざわざ湯船まで用意してくれた。

何から何まで至れり尽くせりで申し訳ない。

テーブルを壊した件もそうだが、私もそういう風な心の広さを学ばなければならない

お風呂が沸くまでヒッチハイクをすることになった経緯とかの話をしてた。

お風呂が沸いたので、入ったらシャンプーとコンディショナーが3種類くらいあって、

どれも高そうだったので、薄毛に悩んでるかもしれないと気を遣って使えなかった。

出た後に聞いたら、友達が置いて行ったものらしい。








タカハシさんもお風呂を出たら、飲み会が始まった。

いろいろな話をした。

人生観に関する話とか、YouTubeの話とか。

タカハシさんは、私の行動力をすごい褒めてくれた。

私からすれば、見知らぬ男を即家に上げて酒を奢ってくれている方がすごいんだが

途中で、コンビニにおつまみを買い足しに行って、また飲み直した。

最終的に、アホみたいなド下ネタの話になった。

結局下ネタが一番盛り上がった。

男にとって下ネタは間違いなく理解し合える絶対的なコミュニケーション

私たちはお互いに知り得る情報を交換した。

結局夜中の1時半くらいまで喋ってた。

旅に出て初めてまともな布団の上で寝た。

家があるってありがたいなぁ

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