2021年10月4日(月)
朝

6時05分起床。
泊めてくれている家主と同じタイミングで出発するために早めに起きた。
眠たかったので、ゆっくり時間をかけて起き上がった。
歯を磨き、髭を剃り、荷物をまとめた。
その後は、時間になるまでテレビでニュースを観てた。
家を出て友達と別れるとまず近くのコインランドリーで、
前日洗濯して乾き切らなかった服を乾燥させた。

乾いて荷物を詰め直したら、次は朝ごはんを買って近くのネットカフェに向かった。
溜まった日記を書くため。
初めてのネカフェだったので、最初の数十分は探検してた。
それから日記を書き始めて、2時間後くらいに書き終わったかな。
3時間コースで値段を払っていたので、ちょうどよかった。
その後は、いよいよヒッチハイク。
最初にスケッチブックを掲げるときはかなり勇気が必要だった。
最初に掲げたのは「函館方面」の文字。

20分くらい掲げていると、自転車に乗った知らないおっちゃんが、
函館よりまず小樽と書くこと、そして掲げる場所を教えてくれた。
そのおっちゃんの言う通りの場所で掲げてたら、
また違うおっちゃんが、違う道路を勧めてきた。
私がいた道路は、ビジネスの車が多いらしい。
昼
言われた通りの場所で1時間くらい掲げていたら、1人の女性が乗せてくれた。
めちゃくちゃ感動した。
本当に乗せてくれるんだな。
しかも乗せてくれるだけでなく、昼ごはんも食べさせてくれた。
A.L.T.A.I.R(アルタイル)というお店。

チェーン店ではなく、北海道特有の店に連れて行ってくれるという気遣いまでしてくれた。
カレーが店のおすすめらしく、私はチキンカリーを注文した。

ボリュームがかなりあって、少し食べるのが苦しかったが、味は美味しかった。
初めてスープカレーを食べるので食べ方を聞いたら、
美味しかったらなんでもOKとのことだったので、カレーを少しづつかけて食べてた。
食べながらいろいろ話をした。
なんでも、女性は四国を歩いて一周したことがあるらしい。
私より遥かにストロング。
私はヒッチハイクをすることになった経緯や目的から、
北海道に来て思ったこととかを話してた。
すると女性は、今後函館を目指すにあたってのルートととか注意点を教えてくれた。
話しながら食べていると、結構時間が遅くなってしまったので、
後半は急いでドリンクを飲み干した。
店を出た後は、少し行ったところで私を下ろし、
困った時の最終手段として、電車の駅までの道も教えてくれた。
感謝しかない。
この時点ですでにヒッチハイクをしてよかった。
女性におろしてもらった後は、そのまま同じ場所で引き続きスケッチブックを掲げてた。
すると、すぐに若い女性2人がおもしろがって声をかけてくれた。
基本的に「ウケる。」と言っていた。
2人は姉妹らしい。
妹の方は現在ニートで、姉の方は美容系の仕事をしているそうだ。
乗せてもらって話をしていると、妹の方の職歴の話になった。
すると、妹さんは元風俗嬢だったことが判明した。
そのことは姉も知らなかったらしく、めちゃくちゃおもしろかった。
そのまま妹さんの話を続けていると、酒が大好きなこと、
酔ってコケすぎて足がアザだらけなこと、
泥酔して友達におんぶしてもらいながらおしっこを漏らした経験があることを話してた。
道端で野生の風俗嬢と初めて喋って驚いているのに、
さらにクレイジーなエピソードを聞かされて理解するのに時間がかかった。
とにかく強烈な人だった。
私の人生であった人の中でもダントツの一位。
その姉妹とは小樽でお別れした。
小樽に着いた時点で夕方だったので、まだ進むか迷ったが、
とりあえず時間の許す限りやってみた。
次は「余市方面」を掲げた。
すると10分もしないうちに乗せてもらえた。
今度は体格細めのおっちゃん。
今までも何人か乗せたことがあるらしい。
その人はめっちゃ親身になって後のことを考えてくれた。
もしかしたら今日中に函館まで行けるかもしれないということで、
高速道路の近くで試させてくれた。
そこでは捕まらなかったが、まだもう少し進めるかもしれないと、
乗せてくれやすそうな場所で倶知安(くっちゃん)方面を掲げることを勧めてくれた。
教えてもらった場所で掲げてたらすぐに乗せてもらえた。
その間その人は見守ってくれてた。
暖かすぎる。
夜
次に乗せてくれた人は60代手前くらいのサラリーマン二人組。
運転手は以前に何人か載せたことがあるらしい。
最初にこれまでを経緯を話したら、あとは電話で仕事の話をしていたので、
大人しく黙って外を見てた。
電話が終わると、二人で奥さんと孫の話をし始めたので、
「結婚って良いですか?」と聞いたら、「嫌だったら30年以上も一緒にいない。」と答えてた。
かっけぇ。
それから少しして倶知安に着いたので、そこでお別れした。
もう完全に夜だったので、ウロウロして寝床を探していた。
誰かに泊めてもらうか野宿。
ガレージでも玄関でも、できるだけ屋根のあるところで寝たいので、
地元民っぽい人を探してた。
するとおばちゃん二人組を見つけたので、話しかけてみた。
だが地元民ではなかった。
とはいえ、会話になったのでしばらく歩きながら2人と話をした。
すると屋根があって寝れそうな場所をたまたま見つけたので、
その2人と別れた後そこに行って、今こうして日記を書いている。
1日目にしてすでに情報量が多すぎる。
この調子で行って体が保つだろうか。
今日はシャワーを浴びれそうにないので、明日函館で浴びようかな。
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